狂犬病

 狂犬病ウイルスは全ての哺乳類に感染します。潜伏期や症状は動物種によって少し違いますが、人、犬、猫は麻痺を起こし100%死亡する恐ろしい病気です。

 中国、東南アジア、インドなど多くの国では発生があり、潜伏期が長いため海外旅行で訪れた先で犬に噛まれ感染し日本で発症・死亡する例はまれにあります。

 日本では1732年長崎での発生が最初の流行として記録が残っていします。狂犬病の発生を予防を目的に狂犬病予防注射が義務化され1957年以降狂犬病の国内での感染はありません。

日本の狂犬病予防対策
①3ヶ月齢以上の犬に狂犬病ワクチン年1回接種
②狂犬病注射済票を着けていない犬の抑留/感染が疑われる犬の隔離、殺処分
③輸入される動物の検疫

狂犬病予防法(抜粋、要約)

第四条 飼い主は犬の登録をし鑑札を付けなければならない(罰則:二十万円以下の罰金)
第五条 飼い主は毎年の狂犬病予防注射を受け注射済票を付けなければならない(罰則:二十万円以下の罰金)
第六条 狂犬病予防員は登録を受けず、若しくは鑑札を着けず、又は第五条に規定する予防注射を受けず、若しくは注射済票を着けていない犬があると認めたときは、これを抑留しなければならない。
第七条 検疫を受けた犬等でなければ輸出入してはならない。(罰則:三十万円以下の罰金)

狂犬病予防法施行規則(抜粋、要約)

第十一条 生後九十一日以上の犬に狂犬病の予防注射を四月一日から六月三十日までの間に一回受けさせなければならない。
第十二条 獣医師が狂犬病の予防注射を行つたときは、その犬の所有者(所有者以外の者が管理する場合にはその者。以下同じ。)に対して、別記様式第四による注射済証を交付しなければならない。
2 犬の所有者は、前項に規定する注射済証を市町村長に提示し、注射済票の交付を受けなければならない。


https://elaws.e-gov.go.jp/search/elawsSearch/elaws_search/lsg0500/detail?lawId=325AC1000000247#12